欠点は放置してもいい。無理になおさなくてもいい。そう言われたらあなたはどう感じますか?
昨日は自分の得意なフィールドをみつけてそこで努力をしよう。自分の強みを強化しよう、というお話をしました。
そして特定の欠点を克服しようという話をしました。
わかりにくかったかもしれませんので、
本日は出来ないこと・欠点・不得意な事をどう扱うかについてお話します。
☆ 出来ることと出来ないことを知ろう
☆ 出来ないことを追いかけない
☆ 出来ないけれど必要な場合は、外注する
☆ 人生は短く、時間は有限
☆ 出来ることと出来ないことを知ろう
もし、まだあなたが自分のキャリアを設計している最中または設計前なら、
自分が出来ることと出来ないことを知るのは大切です。
あなたは何が出来て、何が出来ませんか? 長所と短所は?
何か新しいことをする度に、違った経験をする度に、このことを意識して考えるようにしましょう。
人にはそれぞれ与えられた能力があります。
先日、私が中学生のころピアニストになりたかったというお話をしました。
これを例にとれば下記のようになります。
≪出来ること≫
目標に向かって練習する(ピアノの練習を毎日4-5時間続けることができていた)
文化祭の合唱のピアノ伴奏をひく
≪出来ないこと≫
手が小さいのでリストやショパンの一部の曲が弾けない。指が届かない。
音楽の才能がない。
こんな風にピアノを弾くという要素の中に、出来ることと出来ないことがあります。
結果、趣味で音楽を続けるのは可能。
幸い、努力する習慣がありますから、毎日練習するものをピアノではなく、もっと他の自分に才能のある事へ転換したほうが良いことがわかります。
そして明らかにプロのピアニストになるのは無理があることもわかります。
このように、何かをする時や経験した時に出来る出来ないを意識することで、より自分の現実を理解できるのです。
☆ 出来ないことを追いかけない
もし私がピアニストへの道をあきらめなかったらどうでしょう。
出来ないこと、つまりオクターブ以上に大きく手を広げる曲が弾けない事実を変えなくてはいけません。
当時本当に調べたんですが、親指と人差し指の間のいわゆる水かき部分を切開手術して手幅を広げるという方法が実在します。
でも、そんな手術をして、思うように手は動くのでしょうか。
才能については、どうしようもありません。
当時親戚に音楽の才能がある子供がおり、自分とは全く違うことを私はよく理解していました。その人はそのまま音楽の道に進み、海外へも遠征するプロになりました。才能があるフィールドで努力した結果です。もちろん運にも恵まれましたが。
人にはそれぞれ与えられた資質がありますから、出来ないことは仕方がないのです。
決定的に「出来ないこと」を、「出来る」ようにするには、膨大な労力と時間、そしてストレスがかかります。
欠点についても同じです。欠点を克服するのは難しいですし、非常にストレスが大きいですよね。
少し頑張って治せる欠点で、自分が克服したいと望んでいるのであれば、それはぜひ前向きに取り組めばよいと思います。
ですが、そうではなく、自分自身で「絶対に出来ない」と認識していることや、「欠点」はとりあえず一度放置しましょう。
昨日もお話したように、欠点克服に時間を割くよりも、自分の得意な事を強化したほうが絶対に効果的です。
☆ 出来ないけれど必要な場合は、外注する
キャリアデザインを考え、キャリアを形成していく中で、自分自身のことがよくわかってくると思います。
得意なことを強化して、自分が戦うフィールド、取り組むべき仕事がどんどん明確にわかってきます。
その中で、自分は「出来ない」けれど、その仕事で成功するために「どうしても必要な能力」や、「克服しなくてはいけない欠点」が具体的にうきあがってきます。
そんな能力が必要な場合は、外注の可能性を考えましょう。
例えばブログを運営するにあたって、新ロゴが必要。でもウェブデザインや絵を描くこと自体が出来ない、苦手な場合。
Lancersのように、少額でロゴ制作を請け負ってくれるところがあります。
例えば仕事がとても楽しくなってプロジェクトを任されて忙しい。多忙なため、苦手な家事をする時間がほとんどなく、部屋が散らかっている場合。
家事代行サービスで、手慣れた主婦にさっさと片づけてもらいましょう。
例えばスモールビジネスをいくつか立ち上げたけれど、確定申告が面倒。数字が苦手だし、専門知識がないのでとにかく時間をとられる場合。
税理士に頼みましょう。今は安く請け負ってくれるところも多いです(角をまがれば歯医者・コンビニ・税理士事務所がある、といわれるほど競合の多い職業ですから)。
個人であっても、外注できるということを知ってください。
人に頼む、周りの友達にお願いする、そいうい可能性があることを認識してください。
☆ 人生は短く、時間は有限
一般的には、欠点はなおしなさい、不得意な事はもっと練習しなさい、という教育的風潮が強いかもしれません。
ですが、あなたが生きていく21世紀後半の姿を想定できない年長者の説教を聞く必要はありません。 もっと時代をよく理解している年長者のアドバイスを聞けば十分です。
人生は短く、時間は有限です。
20歳で社会に出たとして、数年かけて自分の得意分野をさがす。
30代、40代はその分野で活躍してどんどんキャリアアップをする時期です。
同時に結婚して家族を作る時期と重なるので公私ともに忙しい世代です。
ここまで、けっこうあっという間ですよ。
大切な20代で使える時間を、不得意分野や欠点克服につぎ込むよりも、自分の得意なことを発見して、それを強化するほうがずっと大切です。
欠点は個性ですから。無理に全部なおす必要ない場合も多い。
日本は個性的であることに敏感ですから、窮屈に感じるかもしれませんが、とりあえず放置して、あなたの好きな事、得意な事を強化することをおすすめします!
「本日のまとめ」
欠点や不得意な事はとりあえず放置しよう。
キャリアの方向性が決まってから向き合えばよい。
不得意な事は人に頼む、外注するという発想をもちましょう。
弟妹達の仕事が少しでも楽しくなりますように。
コメント