【子供の将来に貢献したい親御さんへ】子育てで注視する3つの資質~激変する時代の若者に必要なこと~

キャリアデザイン

こんにちはAmyです。

複雑な時代を生きていくのは大人でもたいへんです。そして社会はますます弱者に厳しくなっていきそうです。

もしあなたがお子さんを持つ親であれば、できるだけ安全な道、安泰な状況へ誘導したいとお考えでしょう。

残念ながら親世代の教育は、あまり役に立たない場合もあります。

本日のブログでは、これからの社会を生き抜く子供をもつ親御さんへ、特に意識して育てるポイント3つをお話します。

私は就職氷河期の中、大学卒業後は経済的に完全に自立し、貿易関係の会社を創業し15年以上たちます。欧州やアジアの取引先を相手に交渉し、世界経済の変化や日本のヴァリューを客観的に理解する機会が多く、またそれらを肌で感じて行動しなければ事業は継続できません。

そんな立場から、貧しくなっていく日本で生きていくためのヒント、子育てで気を付けること、20代の若いうちに慣れておいたほうがよいこと、私が考える必要な資質を3つお話ししたいと思います。

私自身は、この3つの資質を持っていることでこれからの激動の時代もあまりこわくありません。パンデミック後の変化は相当なものでしょうが、不安はあまり感じず、どの方向へ進んでいこうかという判断にも迷いが少ないです。失敗したら、またやり直す。やり直す他の選択肢もたくさん思いつきます。

こういう考え方だと、生きていくのが本当に楽ですよ。

これからの若者の将来、親世代の経験はあまり参考にならない

昭和の頃は、高卒でも大卒でも就職は難しくありませんでした。

新入社員に対して企業がきちんと研修をしてくれましたし、年齢があがるごとに給料が増え、終身雇用で退職金も数千万円、企業年金も十分な額でした。

あまり難しく考えなくても、与えられた仕事を勤勉にまじめにこなしていれば安定した生活を楽しむことができた時代です。

ですが今はもうそんな時代は幻想です。

40代以上の親は「大企業に入れ」「公務員がいい」「正社員じゃないとダメだ」というアドバイスをしがちかもしれません。

でも、東芝、東京電力、日本郵政、そして来年から大リストラが始まる銀行業界をみればわかるように、もうかつてのような終身雇用や大企業の安定というのは確実なものではありません。

親が子供を思う気持ちはよくわかりますが、自分たちの世代の経験から物事を考えがちな人が多いですね。

若い方はあまり何でもかんでも鵜呑みにしないようにして頂きたいです。

何が有益な意見で耳を傾けるべきかを、自分自身で判断できるようになりましょう。

【資質1】 自分で判断・決断し行動できる能力

そうです。自分で判断できるというのはとても大切なことです。

若い方はどのような判断基準をもっているでしょう?

子供は判断力がまだありませんから、まずは大人が話すことは正しいと考えることが多いです。

学校や習い事の先生、両親、親戚のおじさん・おばさん。

ですが、大人も時に間違えた事を話しますし、偏った思想や意見をもっている場合もあります。

大人でも間違えることがあるという事実を子供にも教え、親が間違えたときは素直に謝るということができる家庭はどれくらいあるでしょうか。

学生や20代前半の若者はさすがに大人がいうことが正しいとは思っていませんが、子供のころの延長で、信頼できる講師や教授、上司のいうことならば全面的に信じてしまう場合があります。

信頼できる大人は、常にあなたのことを想ってアドバイスしてくれるのでとても大切な存在です。が、彼らも時に間違えたり、有益ではないアドバイスをすることがあります。

それらを踏まえて最終的に自分自身で判断・決断できることが大切ですが、ではどのようにすれば良いのでしょう。

多くの方法があると思いますが、今日は2点お話しします。

情報の取り方を習得する

インターネットが普及した現在、情報があふれすぎています。

そしてネット上には正しい情報よりも誤った情報や個人の見解にすぎない不確定な情報が多くみられます。

30年前は情報をたくさんもっている事にメリットがありました。

が、現在は情報の量より質。いかに情報を取捨選択できるかどうかが大切です。取捨選択するためには自分自身が基準を持たなくてはいけません。

そのためには、一度専門性のあるものを学ぶということが有益です。

 大学で専攻をもちエキスパートである教授から指導を受ける。

 専門学校で理論を学びプロの実践ノウハウを体感する。

こういった体験を経てある程度の学習プロセスの蓄積がある上でネット上の情報を見れば、その分野についてはある程度の取捨選択ができることに気づくはずです。これはプロがサポートした学習のプロセスを経験しているからです。

日本の大学は入るのは難しく卒業は楽なので、大学で専門分野をきちんと勉強していない人は難しいと思いますが。

他に高校生でも社会人でもできることの一つに新聞を読むという学習があります。

Yahooニュースやライブドアニュース、まとめニュースではなく、ある1つの新聞社が発信するニュースを読み続ける、という事です。

たとえばYahooなどのポータルサイト上のニュースにはあらゆる新聞社・テレビ局・個人ブログ・まとめサイトなどから雑多なニュースが膨大に集まっています。

これらを流し読みするのではなく、1社の新聞を選んで購読してみてください。

できれば政治的な偏りのない新聞社がいいでしょう。ネット購読でかまいません。

新聞というのは、まず新聞記者が多くの情報を検証し正しいものだけを選んで、それを材料に記事を書いています。そして、多くの場合「ニュースという事実」に加えて記者や有識者の意見が述べられています。さらには個々の記者の書いた記事を、新聞社として精査しているのでフェイクニュースが紙面にあふれることはほぼありません。

間違いがあった場合は後日訂正されます。嘘か本当かわからないトピックスの読み流しではない点、1社の新聞を継続して読むという行為は数年後に情報の取り方に影響をあたえます。

自分の判断力に自身のない人は新聞を読む習慣を一定期間持ちましょう。

信頼して相談できる人物、複数から話をきく

もう一つできること。それは何かの決断の際に友人1-2人に相談して済ませるのではなく、複数の経験者から意見を聞くという事です。

友人同士の 相談というのは、特に女性はそうですが、ただ自分の気持ちを吐き出して堂々巡りのことが多い。人の意見はあまり聞きません。

恋愛の悩みならそれでよいでしょう。

ですが、進路や転職、高額な買い物、不動産の契約などについては友人に相談するのではなく、専門家や経験のある人物複数(最低3人、理想は5人以上)の意見をきくことをおすすめします。

不動産を買ったこともない友人に不動産購入や融資について相談しても意味はありません。少し気持ちが落ち着くだけで、実益はありません。

意見を述べてくれる人に話をききましょう。

あふれる情報の中から的確な内容を取捨選択する能力、自分自身で物事を判断する決断力をもつこと、それが第一の資質です。

このような情報のとりかた、精査の仕方を親が継続的に指導・アドバイスすることで、お子さんは情報強者へ育っていきます。お子さんの年齢にあわせて、彼らが調べていることや興味をもっていることに関して、どのように正しく情報を取るかを一緒に考えてあげてください。

【資質2】 失敗しても気にしない、すぐに立ち直るメンタルの強さ

次にお伝えする資質はメンタルの強さです。

親は子供に対して、「失敗してはいけない」、「失敗は恥ずかしい」という教育をしてはいけません。

学生や新社会人の方は、今のうちに色々な失敗に慣れておきましょう。「失敗は怖くない。気にしなくてもよい」そう言い聞かせてなんでもトライしてください。

若いうちに営業を経験して、モノが売れない(失敗)体験をしておくことはとても良いことなんです。

今の日本の社会だとそんな風に考えるのは難しいかもしれません。

でも40歳になって失敗するよりも、20代で失敗しておいた方があとあと楽なんです。

そもそも、失敗がなければ成功にもたどり着けません。失敗したから次はこうしよう、ああしよう、と改善が生まれるわけですし。

10個失敗すれば成功に1つ近づく、それくらいの気持ちでいいはずです。

怖いと思う気持ちは外へ出て克服するしかないのです。

十分下調べをして物事にトライする、それで失敗しても1日落ち込んだら翌日はすぐ立ち直って前に進んでください。

こればかりは、本を読んでも、勉強をしても、一流企業に入っても、宝くじがあたっても、どうにもなりません。若いうちに自分自身で鍛えましょう。

実は私は40代の今、あまり怖いものがありません。

20代で自力で海外生活をした際にボコボコにされた経験がありますし、その後も貿易業で日本の常識が通じない相手にとんでもない体験をしてきました。

メンタルはかなり強いです。子供のころからは想像もできません。強くなりました。

世の中不穏ですが、どんな時代になっても自分はある程度健康でさえあれば生き抜いていけるだろうという確信があります。不安で不安で仕方がない人から見ればうらやましいメンタルかもしれません。

これも若いうちに色々な経験をして失敗を重ねたからだと思います。

お子さんの失敗はぜったいに笑ったりバカにしてはいけません。

むしろ、失敗が9回あれば、10回目は上手くいく確率が高い、ということを言い聞かせましょう。

【資質3】 英語力、または翻訳ツールを使ってでも海外の情報をとれる能力

英語を話したい、勉強したいという人はたくさんいますし、

社会人になってからも勉強をスタートする方は多いですね。

語学を習得するには時間と労力がかかります。

私はトリリンガルですが、やはり勉強時間は相当なものでした。

そして語学には向き不向きもあります。

私が子供のころと違い、今はGoogle翻訳などのツールがたいへんなスピードで進化しているところです。

もう少しすれば、ほんとうに精度の高い翻訳ツールが誰でも使えるようになるのです。

苦手な語学学習に膨大な時間をさくよりも、

こういったツールを活用する前提で語学の基礎を勉強する、という方法もあります。

翻訳ツールを使う際に、ひとつコツがあるのですが、ご存じですか?

英語などに翻訳しやすい日本語を話す、ということです。

たとえば、

「ごはんに行きましょう」

という内容を翻訳ツールにかけるとき、そのまま話すとうまく伝わらないことがあります。

端折られている口語のままではなく、

「私と、一緒に、夕食を、食べましょう」

など、【誰】と【何】を【どのように/どこで】【行動する】というふうに

省略している単語を具体的に文章にしたほうが

翻訳ツールは認識しやすいのです。

日本語は主語を省略しがちなので、「私は~、〇〇する」という

主語+動詞の形を意識して日本語の文章をつくることで、

より正確に自然に英語へ翻訳されます。

細かい単語は記憶しなくてもツールがいくらでも教えてくれます。

それよりも、翻訳ソフトやツール、SiriなどのAIにより伝わりやすい指示の仕方を学んでおけば、より外国語での意思疎通が楽になるのです。

ですから、英語を学ぶ場合は

上記のような指示ができる前提で文法や文章の構造を学んだ方がよいでしょう。

目的が明確であれば、それを達成するために何が必要かをまず考えます。

必要なものを、既存のもので代用できるなら、絶対に活用すべきです。無駄な努力や、苦手なジャンルの勉強はできるだけ減らしましょう。

どんどん便利になっていくものを自分の目的にあわせて使いこなせること、

それが重要になります。

我々がうけた教育、暗記と記憶が中心で、努力が美徳とされるひとむかし前の教育、

それをこれからの時代を生きる子供たちに押し付けてはいけません。

正しい努力を効率的に続けるための考え方を、我々世代は与えていかなくてはいけないと思います。

まとめ

最近、子育て中の専業主婦の友人知人に連続して会う機会がありました。

子育ては本当に大変だと思います。毎朝早起きして、子供たちのために頑張っている彼女たちはエライ! 母親というのは無償の愛を子供に注いでくれる唯一の存在なのかもしれません。

そんなお母さんたちが共通して気にしているのが、子供の将来です。

先日も数年来の友人に「どんな企業に就職させればいいの?」と聞かれました。なぜ私に聞くのか疑問に感じましたが、とりあえずは私が海外で様々な修羅場をくぐってきたことを知っている友人たちは、グローバリゼーションという観点での意見がほしかったのだと思います。

現在の日本国で子供の将来を心配するのは当然です。18歳選挙権はすなわち18歳で徴兵される可能性もあるわけで、現在のアジアの緊張状態を考えれば彼女の憂いも最もです。

いつの時代も、子供たちの世代は、我々の世代を超えて進化した世界へはばたいていきます。

私たちは古い固定観念を捨て、これから変動する社会に合わせて適応できる力を子供たちに持ってもらえるよう、努めなくてはいけないと思います。

政府や会社の利益・成功のためではなく、子供たち本人が幸せになるためにあらゆる時間や労力を使いたいと考えます。

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